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デザイン・アート

女性を魅了し、花のように咲かせたディオールコレクションの世界

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『エスプリ ディオール -ディオールの世界-』が銀座にてエキシビションを開催していたので見に行ってきました。
クリスチャン・ディオールといえば、ファッションに詳しくない人でも一度はその名前を耳にしたことがあるはずです。ディオールは1950年代に活躍したフランスのファッションデザイナーで、戦後の誰もが荒廃に苦しんでいた時代に女性が女性であることを再び実感できる服を作りだしました。

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ーわたしの夢は、女性をより美しく、より幸せにすることだ。
                        Christian Diorー

その言葉通り、彼の創りだした『ニュー・ルック』と呼ばれる、ウェストを細く絞り、ゆったりとしたフレアスカートは、女性をより美しく見せる特徴的なシルエットとして、世の女性達を魅了しました。
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もともと建築家を目指していたディオール。そのコレクションは、建築的なフォルムを取り入れ、女性を彫刻作品のように創り出すかのようでした。
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ディオールがデザイナーキャリアを42歳でスタートし、52歳で亡くなるまでファッションデザイナーとしての人生は僅かなものでしたが、彼の創りだしたそのシンボル的シルエットは後に、アレキサンダー・マックイーンやヴィヴィアン・ウェストウッド、イヴ・サンローランなどのデザイナーにも深く影響を与えました。
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ディオールと日本の結びつきは、ディオールの日本文化への情熱と、ディオールの死後、主任デザイナーとなったイヴ・サンローランが美智子皇后の結婚式のウェディングドレスをデザインしたことにも見ることができます。
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展示されている葛飾北斎の『富嶽三十六景』のオマージュ作品。

ー『日本女性は独特の美しさを持っている。彼女たちの魅力であるその繊細さを何としても保ちつづけてほしいものだ。』Christian Dior ー

また、ディオールは幼少期、母からガーデニングへの愛を受け継ぎ、花からインスパイヤされる花のような服を沢山、女性のためにデザインしました。ディオールは戦後まもない荒廃していた世界を花のような女性たちで満たそうとしていたのかもしれません。
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エキシビジョンではコレクションデザインスケッチや、数々のオートクチュールコレクションを間近で見ることができます。また、他にもアーティザンによる香水の封づめ作業や、仮縫いされたトワルなども見ることができ、ディオールメゾンの魅力を存分に味わえるものとなっています。
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仮縫いされたトワル
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デザインスケッチ

2014年10月30日(木)から2015年1月4日(日)まで無料でみることができますので、興味のある方は是非見に行かれることをお薦めします。

エスプリ ディオール – ディオールの世界
期間:2014年10月30日(木) – 2015年1月4日(日)
開催時間:10:30~20:00 (最終入場時間 19:30)
住所:東京中央区銀座3-5-8 玉屋ASビル
問い合わせ先
0570-050-121


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田中 夏実

田中 夏実Writer

デザイナー、旅行(特にNY)、映画好き。 DIY、デザイン、ファッションや海外のクリエイティブ事情を 幅広くご紹介していきたいと思います。

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