デジタルものづくりカフェ「FabCafe TOKYO」（東京）を体験してきました

こんにちは。コーヒーや食事を楽しみながら、ハンドメイド作品やグラフィックなどを作ることができる、「ものづくりカフェ」が最近増えつつあります。先日、東京都内にあるものづくりカフェとして良く知られている、「FabCafe TOKYO」に行ってきましたので、その体験をご紹介したいと思います。

JR渋谷駅から徒歩約10分。おしゃれで楽しそうな雰囲気のお店です。

近年、3Dプリンタやレーザーカッターといったデジタル工作機械が普及し、個人クリエイターや小さな会社でも、低コストで本格的なものづくりができるようになってきました。
そうしたツールを活用し、大量生産やマーケットの論理に制約されないものづくり（fabrication）と、その楽しさ（fabulous)を広げていこうというムーブメント、”FAB”がここ数年世界各国で広がっています。そうした”FAB”の精神を分かりやすく伝える場所として、「FabCafe TOKYO」が2012年3月にオープンしました。

入り口近くは、いわゆる「おしゃれなカフェ」といった雰囲気ですが、奥の方はひと味違います。

樹脂を積層して立体を作成できる3Dプリンター「Cube」。お店にあるiPadを使って制作を体験することも可能です。

木やアクリルといったさまざまな素材を切ったり、彫刻加工の行うことができるレーザーカッター。

これらの機材を使用するにあたって、月曜日〜水曜日は事前予約が可能、木曜日〜日曜日はお店に着いてからウェイティングリストに名前を記入し、順番が来たら利用できるという仕組みです。レーザーカッター、カッティングマシン、3Dプリンターは45分4000円で利用できます。

期間限定ですが、20台のiPod Touchを使った3Dフォトブースで、上半身を3Dデータ化する体験もできます。

FabCafeとケイズデザイン・ラボとのコラボレーションで、自分の全身をスキャンし、3Dプリンタでフィギュアを作る、といったサービスも（1回9800円、要予約）。他にも、カッティングマシーンやミシンなどの工具も利用可能です。

ものづくりの道具が充実していますが、もちろん、カフェですので、コーヒーやデザートなどのメニューもそろっています。

お店を訪れたこの日は、冬のレッツライトを作るワークショップが開催中でした。

下地となるマテリアルに、レーザーカッターで模様や自分の名前を刻みつけているところ。親子いっしょに楽しみながら作る参加者がほとんどで、賑やかな雰囲気でした。

刺繍などでデコレーションして、オリジナルのライトを制作していきます。

こちらは出来上がりの見本。寒い冬でも、あたたかみを感じさせるライトができそうですね。

それぞれの席でPCなどの電源を取ることができ、Wi-Fi接続も無料。黙々と仕事を進める個人クリエイターの姿も見られます。

FabCafe Tokyoにある最新の工作機械やツールは、ひと昔前では、個人レベルではコスト的に実現できなかったアイデアや企画を形にすることができるなど、誰もがクリエイターになれる可能性を広げるものです。

お店のスタッフも、こうしたものづくりに詳しく、また大好きな人たちで、質問などにも気さくに答えてくれます。さまざまなイベントが開催されていますので、特にはっきりと作りたいものがなくても、面白そうなイベントがあれば気軽に参加してみてはいかがでしょう。

●FabCafe TOKYO
住所：東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F
営業時間：月〜金 10:00〜21:00 ／ 土日:11:00〜21:00
Website

このような「ものづくりカフェ」は東京をはじめ全国各地に広がっていて、プロのクリエイターに制作環境を提供するだけでなく、さまざまなワークショップやイベントを通じて、ものづくりの楽しさを一般の人びとにも伝えています。当ブログとしても、ぜひ注目したいムーブメントです。
興味がわいてきたらぜひ、お近くの「ものづくりカフェ」を覗いてみて下さいね。