今すぐ実践可能!社内報担当者ができること(2) 読者に手に取ってもらう仕掛けづくり
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担当者1人からでも、より効果の高い社内報を作るコツについて、実際に社内報の編集を手がけた筆者の経験も交えて3回に分けてお届けしています。
2回目となる今回は、社内報を読んでくれる社員を増やすための方法をご紹介します。
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多くの社員が「思わず冊子を手に取りたくなる」特集を組む
頑張って編集した社内報も、社員に読まれなければ成果につながりません。いかに多くの社員が社内報を毎号手にとってもらえるかが重要です。
そのためには、部署やデスクに届いた社内報を見かけた時に、思わず手にとって読みたくなるような仕掛けを意識して、特集を企画したりタイトルを工夫したりしましょう。
社員が「面白そうだ」と感じてくれれば、たとえ忙しくてすぐに読めなくても、「この特集だけはあとで読もう…」と気に留めてくれるはずです。また、特集を読んでもらえれば、他の記事まで目を移して読んでもらえる可能性も。社内報で伝えたいことをできるだけ多く受け取ってもらうためにも、読者が社内報を手にとりたくなるきっかけを作ることは重要なのです。
著名人インタビューを表紙にも展開
社員が社内報に興味を持ってくれるきっかけを作るという意味では、表紙のもつインパクトも重要です。
著名人に取材したインタビュー特集は、表紙のインパクトを高めるという意味でも定番の手法です。
インタビュー記事とあわせて表紙にもご登場いただくことで、冊子そのものの注目度が高まりますし、「自分の会社の社内報にこんな有名な人が登場してるのか!」と、社員に対しても企業価値をアピールできるというメリットもあります。
社内報で著名人インタビューを実現するには?
著名人の方が社内報に登場いただけたら、注目度が高まる…ということは分かっていても、インタビューを実現するのに苦労されている方が多いのではないかと思います。
社内報の場合は知名度の高い企業でない限り、お願いすれば簡単に引き受けてもらえるというケースはまれで、媒体のことや企画意図、企画内容などをしっかりとお伝えして説得するなど、しっかりとした準備が必要です。
知名度の高くない媒体であっても、ご本人にとって意義があると思ってもらえれば、インタビューは実現できます。その可能性を高める方法は…
まず対象者のことを深く知る
いきなり取材の申し込みをする前に、手間をかけてでもやった方がいいのがこの部分です。
他の媒体のインタビュー記事などに目を通すのはもちろんですが、自伝や経歴を書いた本などが出ていれば必ず読みましょう。そうやって対象者のことを深く知っていくことで、その方が「大切にしていること」「強い思い入れのあるもの」が見えてくるはずです。
対象者の「大切な思い」と共感する部分を探す
取材対象のことを深く知ったら、次にインタビューの切り口を探します。その方が「大切にしている思い」と、自分たち会社の「活動・理念」の間で、共感し合える部分があれば、そこが切り口になるはずです。
「依頼文」が取材実現の決め手に?
インタビューの切り口が決まったら、企画書や媒体資料、依頼文など文書をまとめて、著名人の事務所に連絡を取って依頼をかけます。その場でご本人につないでくれるケースはほとんどなく、「まず企画書を送って下さい」と言われるので、用意した企画書をお送りします。
そのため、取材にかける熱意を伝えるのは電話ではなく書面になる可能性が高いのです。ご本人がやる気になってくれる依頼文を書くことが、取材実現の決め手になるというわけです。対象者のことを深く理解したうえで、依頼文の内容は、しっかりと練りましょう。
著名人の方にとっても、「この媒体に自分が出ることでどんな意味があるのか?」という点は重要なポイントですので、
- ・なぜインタビューをしたいのか
- ・インタビューによって何を誰に伝えたいのか
- ・そのことで、どんな変化が期待できるか
ということが端的に分かるようにまとめたうえで、
「あなたの大切にしている思いに深く共感しました。当社の社員は◯◯◯◯を大事に日々頑張っていますので、当社の社内報にご登場いただいてお話をいただけましたら、きっと大きな励みになることと思います…」
というように、編集者としての本気度が伝わるようなメッセージを入れるのも良いと思います。
読者が毎号楽しみにしてくれるコーナーを増やす
より多くの社員が社内報を手に取ってくれるきっかけは、実は表紙や特集だけではありません。
例えば、毎号ちょっと魅力的な読者プレゼントがあったり、面白い連載記事やクイズなど、読者が「毎号必ずチェックしたいコーナー」が一つでもあれば、それだけで社内報を手に取ってくれる可能性がかなり高くなります。
結局のところ、全体的に魅力的な記事を増やしていくことが大切なわけですが、アンケートや効果測定などの分析もしつつ、「次号の記事も楽しみだな」と思ってもらえるように意識して記事を編集していくのがおすすめです。
連載記事の文章を編集する場合でも、読者が「続きが気になるな…」と思うようなまとめ方をしたり、次回の記事テーマを予告したりと、知恵を絞って試行錯誤すればするほど、得るものも大きいと思います。
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