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デザイン・アート

デザインの視点で考える、「伝わる」プレスリリースの作り方

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こんにちは。今回は、広報活動にとって大切なプレスリリースについての話題です。多忙なメディア関係者の目に留まり、伝えたい内容がしっかり伝わるプレスリリースの作り方を、デザインの視点から考えてみたいと思います。

・余白をきちんと取る

株式会社クラウドワークス「東洋美術学校と提携し、デザイナーの学生を対象としたインターンシッププログラムを開始」(2012年11月20日)

株式会社クラウドワークス「東洋美術学校と提携し、デザイナーの学生を対象としたインターンシッププログラムを開始」(2012年11月20日)

伝えたい情報、広めて欲しい情報はたくさんあると思いますが、あえて余白をきちんと取って、すっきりとレイアウトすると、リリースの発信者、見出し、本文内容、問い合わせ先といった各項目のまとまりが良くなり、内容がぐんと読みやすくなります。

公益財団法人日本デザイン振興会「グッドデザイン賞最新受賞作をアジア各地で展示」(2013年10月8日)

公益財団法人日本デザイン振興会「グッドデザイン賞最新受賞作をアジア各地で展示」(2013年10月8日)

この実例のように、ヘッダーのスペースを大きめに取ると、ロゴの存在が立ってくるので、見やすさだけでなく、企業のブランディングという意味でも効果的です。

・行間をあけて読みやすくする

デザイン工房.com「DTP・デザイン制作の通販専門サイトがスタート」(2013年4月13日)

デザイン工房.com「DTP・デザイン制作の通販専門サイトがスタート」(2013年4月13日)

プレスリリースをA4の1ページ内におさめようとすると、どうしてもページ内の文字数や情報量が多くなってしまいます。そんな時、リリースを読みやすくする工夫の一つが、文字の行間調整です。文字数が多い文章は、行間を多めに空けてあげることで、読みやすさが改善できます。

・写真で目線をつかむ

 笹川の景観を守る会 佐渡市 ほか「『重要文化的景観「佐渡西三川砂金山由来の農 山村景観」笹川集落案内サインと地域デザイン』 が「2013年度 グッドデザイン賞」を受賞しました!」(2013年10月1日)

笹川の景観を守る会 佐渡市 ほか「『重要文化的景観「佐渡西三川砂金山由来の農 山村景観」笹川集落案内サインと地域デザイン』 が「2013年度 グッドデザイン賞」を受賞しました!」(2013年10月1日)

プロジェクトの成果を伝えるために、写真を大きく掲載。ある程度の大きさの画像があると、見出しよりも先に目線を引きつけることができます。その写真の印象が強ければ強いほど、リリースの内容を読んでもらえる可能性も高まります。

プレアデスシステムデザイン株式会社「CalypsoCrystal CalypsoTab for iPad mini」新発売(2013年10月1日)

プレアデスシステムデザイン株式会社「CalypsoCrystal CalypsoTab for iPad mini」新発売(2013年10月1日)

新商品発表のリリースでは、やはり商品の画像をきちんと立たせてあげることが重要です。この実例では、本文より先に写真を見せて、製品の魅力をアピールしています。
(ただ、カラー写真を全面に出したリリースは、FAXで送ると黒くつぶれてしまう可能性もあるので、注意が必要です)

・画像でコンセプトを伝える

株式会社イデアインターナショナル【NEW SHOP】IDEA SEVENTH SENSE 二子玉川ライズ ドッグウッドプラザ リニューアルオープン!(2013年10月09日)

株式会社イデアインターナショナル【NEW SHOP】IDEA SEVENTH SENSE 二子玉川ライズ ドッグウッドプラザ リニューアルオープン!(2013年10月09日)

これから開店するお店の情報や、実施していないプロジェクトの予告などを行う場合、写真ではなくイメージイラストを使うという方法があります。そこに込められた理念やコンセプトを、ビジュアルイメージで伝えることで、内容に興味を持ってもらえる可能性も高まります。

クリエイティブ・シティ・コンソーシアム「~次世代の街に求められる未来の地域モビリティの活用を考える~地域モビリティ検討コミュニティ「QUOMO(クオモ)」をスタートします」(2012 年10月11日)

クリエイティブ・シティ・コンソーシアム「~次世代の街に求められる未来の地域モビリティの活用を考える~地域モビリティ検討コミュニティ「QUOMO(クオモ)」をスタートします」(2012 年10月11日)

写真やイラストがなくても、プロジェクトを象徴するロゴを大きく見せるだけで、イメージを伝えることができます。この場合も、なるべくシートの上の方で、目立つところにレイアウトするのが良いでしょうね。

・最も重要な情報を再優先にする

横浜美術館「岡倉天心生誕150年・没後100年記念 生誕140年記念 下村観山展」(2013年10月2日)

横浜美術館「岡倉天心生誕150年・没後100年記念 生誕140年記念 下村観山展」(2013年10月2日)

展覧会やイベントのプレスリリースは、タイトル・テーマと日程・場所・主催者などの開催情報が最も重要になります。そこで、あえて開催情報を一番上に持って来て、文字サイズも特大でレイアウトすると、ひと目で「展覧会の案内だな」とわかります。

今回はデザイン面からの工夫ポイントをお伝えしました。特に難しいテクニックではないと思いますので、ぜひチャレンジしていただければと思います。もちろん、リリース本文の書き方や見出しのつけ方などについても、さまざまなセオリーやテクニックがあるので、またの機会にご紹介させていただければと思います。


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
http://lamp-creative.com/

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