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作り方・コツ

防災標語って、何書けばいいの?迷ったときの作り方のコツ

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人びとの防災意識を高めるための「防災標語」。コンクールやを作る機会もあると思いますが、何を書けばいいか分からない場合にアイデアを広げるコツはあるのでしょうか? 当ブログでは以前、防災ポスターの作り方についてご紹介しましたが、今回は防災標語=言葉の作り方についてご紹介したいと思います。

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いきなり作り始める前に、必ず要項をチェック

防災標語とひとくちに言っても、火の用心から災害時の避難対応、普段からの備えや心構えまで、さまざまなテーマがあります。
アイデアがどんどん湧いてくるなら、思いつくままに標語を書き始めるのもいいのですが、やはりまずは標語提出についての要項をチェックしましょう。

例えば、標語のコンクールの場合は、防火や災害時の避難などテーマがあらかじめ設定されているケースもありますし、学校の宿題として出される場合は、学校での防災などに限定したテーマの標語が求められることがあります。

例えば、高知県の「KOCHI防災危機管理展」で募集している第1回防災標語コンテストでは、一般標語の部で「家族を災害から守るために、家庭や地域の防災・減災に繋がる作品」と、おおまかなテーマを設定しています。

一方、東京都教育委員会が中学生を対象にした防災標語コンクールは、「防災ノート『東京防災』を活用した学習を通して、学んだことや行動したことを踏まえたあなたの標語」というお題になっています。

「防火」「避難」といったシンプルものばかりはでなく、「地域協力による防災」など、防災のあり方をより深く考えることが求められるケースも考えられます。標語を作る際には、こうした要項と課題テーマを確認した上で、どんなテーマで作るかについてしっかり時間をかけて検討すると良いでしょう。

テーマの決め手は防災への「注意喚起」

そもそも、防災標語は何のためにあるのか?というところから考えてみましょう。
災害はいつどんな時に起こるか分からないこそ、十分な備えや、いざという時の対応や心構えが必要ーーといったことは頭では分かっているけれど、普段の忙しい生活のなかでは意識する機会が少なく、つい忘れがちになるケースが多いと思います。

そんな時、街頭や公共施設などで掲げられている標語やポスターが目に入ると、「そういえば、近くの避難所ってどこだっけ?」「非常用の保存食を買っていなかったな…」という風に、忘れがちな防災について意識を向けるきっかけになります。

この、「防災への注意喚起」こそが、標語の大きな役割というわけです。大切なことなのに、ついつい忘れがちになる「防災」って何だろう? と考えることが、標語のテーマを考える決め手になるのです。

防災に関わる「いま」の課題を取り入れる
防災標語は全国各地で何十年もの間、さまざまなものが作られてきていますが、いま課題となっている防災の問題を取り入れた標語も歓迎されるはずです。

例えば、2014年9月の御岳山噴火では死者・行方不明者60人以上の大きな被害がありましたが、報道によると犠牲となった登山者の多くが噴火直後にスマートフォンなどで噴火の写真を撮っていたことが分かりました。

目の前に危険が迫っているのに、「自分は大丈夫」と思い込んで動かないでいるうちに逃げ遅れてしまうという心理現象「正常性バイアス」の恐ろしさが注目された事件でしたが、この問題への注意を促す防災標語はあまり多く見かけませんので、上手にまとめると注目を集める標語になるかも知れません。

また、地域限定のコンクールや課題では、その地域独自の防災について触れるのも良いでしょう。

例えば、海に面した自治体を中心に普及が進められている
「オレンジフラッグ」がその一例です。

津波災害の危険をいち早く知らせて避難を促すオレンジフラッグは、海に面した自治体にを中心に注目を集めている取り組み。「オレンジの旗を見たらすぐに海から上がれ」といった内容の標語は、地元の取り組みと非常にマッチするはずです。

実際の過去作品を見てみよう

それでもいいアイデアが浮かばない時は、各地のコンクールで入賞した過去作品を見て、入賞作のどこがいいのか、何に着目してどんな工夫をしているのか…といった点について考えてみましょう。例えば…

・「消したかな? おもいだすより 目でかくにん」
小野市消防本部 防火標語入賞作品

小学1年生の作品ですが、「大丈夫だろう」という思い込みを排し、確実に安全を確かめることの大切さが伝わりますね。標語の目的は注意喚起ですので、最初の5文字に「?」や「!」をつけるのは効果的で、よく使われる手法ですね。

・「火の用心 ことばを形に 習慣に」
日本損害保険協会・2017年度全国統一防火標語

すでに街じゅうにあふれている「火の用心」という言葉。それを頭で理解するのではなく、リアルな行動にすることが大切だと気付かせてくれる標語です。こうした定番のテーマで標語を作る場合は、このくらい踏み込んで考える必要がありそうですね。

・「今決めよう 家族と会う場所 逃げる場所」
全労済兵庫県本部 阪神・淡路大震災20年 住まいる共済発売記念 防災・減災 標語コンテスト優秀賞

これも、ひと目見て共感する方が多いのではないでしょうか。災害時に家族と落ち合う場所を決めることは重要ですが、「いつかやろう」では手遅れになる可能性も。これまで、震災や津波などの被害を経験してきている日本では、切実さをもって受け止められそうな標語です。

実際に大きく書いて貼ってみる

実際の標語を作る時のコツですが、ひとまず思いついたものを書いていって作品の形になってきたら、紙に大きく書いたり印刷したりして、壁に貼って見てみましょう。

身の危険 スマホで撮るより まず逃げよ

この例ではWordで文字を大きくして作成していますが、実際に離れたところから眺めてみて、ぱっと見て注意を引きつけられるかどうか、防災のことが頭に浮かぶかどうか、感覚的に確かめてみましょう。
(家族や友人に見てもらって感想を聞くのもおすすめです)

5・7・5という言葉リズムはもはや防災標語の基本フォーマットとなっていますので、なるべくそのリズムを大事にしつつ、言葉を工夫すると良いでしょう。

※過去記事「親子でコンクールに応募しよう!防災ポスターの書き方・作り方」もあわせて参考にして下さい。


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
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