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【保存版】フィルムカメラの楽しみ方(1/3) デジタルにはない面白さとは?

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現在、「カメラ」といえばデジタルカメラやスマートフォンのカメラを指すことが多いと思います。ですが最近、フィルムカメラも静かなブームになっているようです。その理由の一つにはきっと、デジタルカメラにない魅力があるはずです。フィルムカメラ未経験の方に向けて、その楽しさや楽しみ方を3回にわたってご案内したいと思います。初歩的なところから解説していますので、ぜひ参考にしながら始めてみて下さい。

そもそも、フィルムカメラとは?

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今では、初めて触ったカメラが携帯電話やスマートフォン、あるいはデジタルカメラという方も多いはずです。
フィルムカメラがデジタルカメラと大きく違うのは、使い方の面でいえば、写真を撮る「時間感覚」といえるでしょう。

デジタルカメラが撮影素子に光を当てて画像データを得るのに対し、フィルムカメラは光をフィルムに当てて記録し、そのフィルムを化学処理することで画像を得る仕組みです。

そのため、撮影にはフィルムの装填、交換が必要ですし、撮ったフィルムも、写真屋さんなどで現像・プリントをしてもらう必要があります。
撮影を終えてから、「どんな写真が出来るかな…」と、ゆっくり楽しみにしながら待つという時間感覚になってきます。

フィルムカメラ 使い方の流れ

それではまず、フィルムカメラを使った撮影の流れを簡単にご紹介します。

(1)フィルムをカメラに装填
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フィルムカメラを使うにはこの操作が必須です。一般的な35mmフィルムカメラの場合、24枚撮、あるいは36枚撮のフィルムが入手可能です。それらの枚数を撮りきったら、カメラ内のフィルムを巻き戻してフィルムを抜き取る作業が必要です(このとき、手順を間違えると撮影済フィルムに光がかぶって写真が台無しになる危険も…!)。

(2)撮影
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露光部分の仕組みを除けば、カメラの基本的構造はデジタルでもフィルムでもほぼ同じです。一眼レフカメラでは特に、操作の違いに戸惑うことは少ないはずです。
なかには、ピントだけでなく絞り・シャッタースピード、フィルムの巻き上げなど全てを自分で操作するフルマニュアルカメラもあり、写真撮影の仕組みを学ぶために、写真学校の学生が使っていたりしますね。

(3)現像(+ データ化)
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撮影を終えたら、写真屋さんや量販店の現像・プリントコーナーなどでフィルムを現像に出します。ネガフィルムの場合は現像と同時にプリントしてくれますし、現像したフィルムをスキャンして、データディスクを作成してくれるサービスもあります。

写真のようなポジフィルムは、現像を済ませるとライトボックスでそのまま鑑賞できます。かつては、これを1コマずつマウントに入れて、スライド映写機で鑑賞する楽しみ方もありました。

(4)プリントして楽しむ
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写真のようにフォトフレームに入れて飾ったり、フォトアルバムに入れて自分だけのフォトブックにしたり、アート作品のためのコラージュ素材として使ったりと、さまざまな楽しみ方ができます。が、このあたりはデジタルカメラでも同じように楽しめるものだったりします。

フィルムカメラならではの楽しさとは?

それでは、デジタルカメラにない、フィルムカメラならではの楽しさとは何なのでしょうか?

・色みや階調に独特の味わいがある

写真フィルムは化学変化によって画像を得るものですので、環境の温度や個体差などによって若干色みが変わったりしますし、プリントについてもお店によって設定の違いがあり、色や明るさの出方が変わったりします。

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必ずしも「見たままの色」になるわけではないが、どこか味わいのある色や階調が表現される可能性が高く、なんでもない瞬間でも魅力的に写ったりする、ということがしばしば起こります。

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また、白黒フィルムを使った場合は、独特の粒子のざらつきやグラデーションなどが、被写体の新たな魅力を引き立ててくれるでしょう。

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こちらはポジフィルムを使って撮影した写真です。
写真の解像度だけを見れば、フィルムは現代の高画素デジタルカメラに及ばなくなっていますが、厚みのある色表現は決して劣っていないと思います。
光の状態とカメラの設定がマッチすれば、驚くほど美しい風景写真が撮れたりすることもよくあります。

・自然と、1枚1枚大切に撮るようになる

フィルムカメラは、撮影をするたびにフィルムを消費しますし、撮ったフィルムは必ず現像が必要です。

例えば、こちらの富士フイルムのネガフィルム1本を購入して撮影し、ビックカメラのDPEコーナーで現像・同時プリントをした場合、写真1枚あたりのコストは、

(1350 + 2008) / 36 =93.2円/枚。 つまり1枚約100円です。

「気軽に料理の写真を撮ってシェアしよう…」といった感覚では使えないですね。
逆に考えると、もったいないので1枚1枚大切に撮るようになりますし、じっくりと被写体をどう撮るかを模索したり、一瞬のシャッターチャンスにかける集中力が研ぎ澄まされたりと、写真を撮る行為そのものを深めることができるわけです。

ただ目の前で起こっていることを「記録し、共有する」のとは違い、自然と、テーマを決めた「作品づくり」や「自己表現」のような撮影を楽しむようになるはずです。

カメラ自体が「モノ」として魅力的

歴史の長いフィルムカメラは、世界中で実にさまざまなデザインのカメラが生み出されてきました。
ライカM3やニコンF、コンタックスなど、カメラそのもののデザインが高く評価されている製品もたくさんあり、フィルムカメラはモノとしても魅力的な製品が多いのです。

そうしたカメラを手に入れれば、愛着の持てる道具を「持つ喜び」に心が満たされるかも知れませんね。

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このカメラは筆者の祖父が生前使っていた、1960年代のモデル。ずっと実家の押入れに眠っていたのですが、10年ほど前にメーカー修理に出したところ、きちんと撮影できるように。レトロなデザインも気に入っていて、よく散歩やバイクツーリングに持ち出して使ったものです。

昔のカメラでもメンテナンスされていれば、フィルム自体は現在でも入手可能なので、「現役機材」として使うことができるのです。

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そんなわけで、まずはフィルムカメラを手に入れるところから始めましょう。次回は、フィルムカメラを始めるのに必要な機材選びについてご紹介したいと思います。撮影がワクワクするようなお気に入りの1台を手に入れて、撮影の準備を始めてみましょう!


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
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