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デザイン・アート

「観る」以外にも色々ある!稲作の芸術・田んぼアートの楽しみ方

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水田に絵を描く田んぼアート。その魅力はなんといっても、広大な水田いっぱいに描かれるスケール感ですね。インターネットで全国の作品を眺めるのも良いですが、やはり現地で実物を体感するのが一番。旅行や遠出の目的地としても有力な候補になりそうです。今回はそんな田んぼアートの色々な楽しみ方をご紹介したいと思います。

田んぼアートは、文字通り水田をキャンバスに見立てた芸術ですが、一見すると「どうやって作ったんだろう?」と思うことでしょう。
その「ぬり分け」は、発色の異なるさまざまな種類の稲を植えて育てて実現しているのです。あらかじめ作成した設計図にしたがって田植えを行い、稲が成長すると、カラフルで見事な絵が出来上がるというわけです。

■まずは見に行こう。全国100カ所以上の田んぼアート

現在、田んぼアートは全国100カ所以上に広がっていて、立派な一ジャンルを築いています。その発祥の地となっているのが、青森県田舎館村村の田んぼアートです。

今日の第1田んぼアート【9月10日(木)】

Posted by 田んぼアートの村 いなかだて on 2015年9月9日

1993年に始まり、20年以上の歴史を誇る田んぼアート。7種類の稲を使い分け、モチーフを緻密に描いています。ぱっと見ただけで「すごい!」と声が出そうになりますね。2015年の田んぼアートの題材は「風と共に去りぬ」。この作品は田舎館村役場の東側にある「第1会場」のもの。

実は、「第2会場」もあるのです。
道の駅いなかだて・弥生の里にある第2会場の作品は、劇場公開が待ち遠しい「スター・ウォーズ フォースの覚醒」。

今日の第2田んぼアート【9月10日(木)】© & TM Lucasfilm Ltd.

Posted by 田んぼアートの村 いなかだて on 2015年9月9日

もはや職人技といってもいいでしょう。すさまじい高クオリティの田んぼアートは、農家の皆さんや、役場の職員、測量士など、地元のさまざまな方の熱意が結集されたものと思われます。
最近では年間30万人近くの来場者があるという一大観光資源に。見学には1人200円の観覧料が必要ですが、シャトルバスや見学用の展望設備などが整備されています。

もちろん、農業王国・北海道にもありますよ。北海道旭川市東鷹栖(JAたいせつ)の田んぼアートです。

動画では、歴代の田んぼアート作品が見られます。JAたいせつ青年部が中心となって制作に取り組んでいるそうです。2015年度は、旭山動物園の動物たちをモチーフとした作品が制作されたようです。

続いて、東北の米どころ、山形県米沢市の田んぼアート

みなさんお久しぶりです!田植えから1ヶ月、すくすくと元気に稲が育ち、だんだん鮮やかになってきました!6月19日から8月22日までの毎週末金・土曜日の19:00〜21:00限定でライトアップも実施しています!昼とはまた違った姿が楽しめますのでぜひご覧ください(^_^)夜間は暗いので足元にお気をつけて!

Posted by 米沢 田んぼアート on 2015年6月29日

山形特産のお米「つや姫」を中心に、さまざまな稲を植え付けて描かれた、『花の慶次』。前田慶次のりりしい表情もきっちり描かれていて、きわめて完成度の高い作品ですね。
実際には、斜め上から見ることを想定して、絵柄を歪ませて描く必要があるので、設計にはある程度の技術が必要になるようです。

茨城県にもあります。水戸の田んぼアートは、大洗海岸の近くにあります。

水戸のご当地ゆるキャラ、「みとちゃん」がモチーフですね。
水戸はわりと観光名所の多い街ですので、田んぼアートの見学を終えたら、近くの「アクアワールド・大洗水族館」をはじめ、偕楽園や千波湖、ひたちなか海浜公園などを訪れるのもおすすめです。

どんどん見て行きましょう。福井県では、越前町・樫津集落の田んぼアートがあります。

おはようございます(^O^)/今日も、暑いです(^^;;感想ノートには、台湾から来られた方もありました(^^)

Posted by 田んぼアート樫津 on 2015年7月31日

越前町宮崎地区の住民を中心とした「田んぼアートin樫津」実行委員会が毎年実施しているもので、デザインも公募作品のなかから選んでいるとか。こちらは約6000平方メートルの水田に、8色の稲で描いているそうです。

続いて、愛知県安城市の田んぼアートです。

みなさん、こんにちは!田んぼアート実行委員会です。田植えからもうじき2ヶ月。みんなで植えた田んぼアートもかなり立派に成長しました。それでは、現在の様子を写真でご覧いただきましょう!今回は少し高いところから撮影してみました。今月2…

Posted by 田んぼアート安城 on 2015年7月7日

ここ安城市周辺は、昭和初期から多角経営農業、教育事業に力を入れた先進的な取り組みで注目を集めていた地域。先進的農業で注目を集めていたデンマークになぞらえて、「日本のデンマーク」と賞賛されるように。現在ではそうした地域づくりをさらに発展させ、「日本デンマーク」を掲げているそうです。

このように、田んぼアートはそれぞれの地域の歴史や文化、町おこしの活動、地元の人びとの熱意など、さまざまなストーリーの結晶として表現されているのです。
まずは、お近くの田んぼアートの情報を探して、そのストーリーを調べたうえで出かけると、さらに興味深く楽しめることでしょう。

■田植えに参加すると、田んぼアートは二度楽しめる

田んぼアートをただ観るだけでも十分楽しいと思いますが、もし泊まりがけの旅行や1日がかりの遠出で観に行くのであれば、もちろん地元のグルメや観光地、温泉などを楽しむのも良いでしょう。

ですが、もっと積極的に楽しむ方法があります。その一つが、田んぼアートの田植えに参加すること。

各地で「田植え体験ツアー」などが企画されているので、そうしたイベントに参加することで、自分自身がアートに関わることもできるのです。

田植え体験ツアーに参加された皆さん、お疲れさまでした。田んぼアートはこれからすくすくと生長して図柄を浮かび上がらせていきます。今日は田植えのほかにも花嵐桜組の演舞あり、いち姫あり、だぐ酒あり、米こめくんありと盛りだくさんの1日でした!

Posted by 田んぼアートの村 いなかだて on 2015年5月31日

先ほどご紹介した田舎館村では、「田植え体験ツアー」が実施されています。田植えの段階では田んぼアートの全体像はまだ見えませんが、稲が成長する時期にもう一度現地を訪れ、田んぼアート完成形を観れば、その喜びはいっそう大きくなるでしょう。田植えに参加すれば、田んぼアートを二度楽しむことができるのです。

■2回も行けない場合は「稲刈り」参加がおすすめ

同じ田んぼアートに2回も足を運ぶことが難しい場合は、秋の収穫の時期に行われる「稲刈り」イベントに参加するのがおすすめ。
10月頃にもなると、稲穂が黄色に色づいてきて、夏場の田んぼアートとはまた違った雰囲気になります。その田んぼに自ら降り立って、地元の皆さんと一緒に稲刈をするのは、ただ観るだけでは味わえない思い出ができそうですね。

■田んぼアートのデザイン公募に挑戦

各地の田んぼアートのなかには、デザインを一般向けに公募しているところもあります。応募資格が地元の地域住民に限られるケースもありますが、なかには誰でも応募できるものも。
「こんな絵を田んぼアートで描いたら面白そうだな…」というアイデアがあれば、積極的に応募してみては。もし採用されて実際の田んぼアートになったら、現地で見た時の感動もケタ違いでしょう。

■実際に「田んぼアート」を見に行ってみた

自分も、田んぼアートを実際に見てみたいとずっと思っていたのですが、首都圏からでも気軽に見に行ける田んぼアートがあると知って、見に行ってきました。
埼玉県行田市・古代蓮の里にある田んぼアートです。
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ここの田んぼアートは、2015年、ギネス・ワールドレコーズに認定された、世界最大サイズの作品です。公式記録は27,195平方メートル。
この地域の特産である古代蓮をはじめ、地球、子供たち、宇宙、小惑星探査機「はやぶさ2」のモチーフが描かれています。右上には、見本列島も見えますね。

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田んぼのすぐそばから見ても、一見何の絵柄かは分かりませんが…
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古代蓮の里の敷地内にある「古代蓮会館」(入館料400円)の展望塔に登ると、全体を見渡すことができます。
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展望塔は360度ビューで、広大な水田地帯のなかに田んぼアートが鎮座している様子をとらえることができます。

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2015年度田んぼアートの設計図が展示されていました。
面積が大きいだけでなく、モチーフの数も多いので、これを作るのは大変だったろうな、と想像がふくらみます。

各地の田んぼアートは11月時点ですでに終了しているところが多いのですが、ここ行田市の田んぼアートは、11月14日(土)まで観ることができます。JR高崎線行田駅、秩父鉄道行田市駅のそれぞれから循環バスでアクセスできますし、無料駐車場も完備。

見学の帰りにおすすめなのが、JR高崎線吹上駅近くにある、電車のレストラン「マスタードシード」。
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古い東武鉄道の列車を2両使った、レトロな雰囲気のレストラン。テーブル席とカウンター席があり、どちらも海外の列車食堂車のような非日常を楽しめます。

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食事はパスタ・ピザを中心とした洋食で、パスタの種類も4種類から選べます。自動車やタクシーでしたら、古代蓮の里から15分とかからず着きます。
行田は他にも、「のぼうの城」の舞台となった忍城や、B級グルメの「フライ」など色々楽しめます。首都圏から気軽に見に行ける田んぼアート、週末のお出かけにいかがでしょう?


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
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