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「マッサン」の軌跡からウイスキー作りを知る!余市工場見学のすすめ

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ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏と妻・リタの奮闘を描いたNHKのテレビ連続小説「マッサン」が人気ですね。もし、北海道への旅行を計画されている方は、ぜひ余市町のニッカウヰスキー余市蒸溜所を見学されてはいかがでしょう? お酒が好きな方もそうでない方も、奥の深いウイスキー作りを楽しみながら学ぶことができます。

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ニッカウヰスキー余市工場へは、札幌からJRで約1時間あまりの余市町にあります。人気の観光スポットである小樽からも足を伸ばして行ける距離です。

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余市駅からは、徒歩3分程度で工場に着きます。
北海道の日本海側に面したこの土地は、「マッサン」こと竹鶴氏がウイスキーづくりを学んだスコットランドに似て、ウイスキーの醸造に適した気候風土であるため、ここ余市にニッカウヰスキーの前身となる「大日本果実株式会社」が設立されたのです。

西洋の城壁のようなたたずまいの正門を入ると受付があり、ここで見学の申し込みができます。初めての方にはぜひ、見どころを分かりやすく解説してくれる「ガイド見学」をおすすめします。

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敷地内に入ると、赤い屋根の古い建物が立ち並びます。ほとんどが戦前に建てられたもので、国の登録有形文化財に指定されたものも多いです。

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ガイドさんの案内で、敷地内を移動しながら見学していきます。冬場はかなり寒いので、防寒対策をしっかりしていくのをおすすめします。

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ウイスキーの原酒をつくるための重要な設備の一つであるポットスチル(写真は展示用のもの)です。余市工場では現在でも、石炭の火力を使った伝統的な蒸留方法でウイスキーを製造しているのですが、この製法は本場・スコットランドでも珍しいそうです。

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貯蔵庫に並ぶ熟成樽(写真は展示用のもの)も見学できます。長い年月をかけてウイスキーが静かに熟成されていく様子を感じられるはずです。

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竹鶴氏とリタ夫人が暮らした邸宅も見ることができます。

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かつての貯蔵庫を改装した「ウイスキー博物館」では、ウイスキーづくりの工程を詳しく知ることができます。
写真は、余市工場で1940年に初めて出荷された第一号ウイスキー。ショーケースに入っているのに中身が減っているのは何故だかわかりますか?

年月を経て、中のウイスキーが少しずつ蒸発していっているのです。
栓をしていても少しずつ消えていくウイスキーに、少しはかなさを感じてしまいます。

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当然、樽のなかで熟成されていくうちにも、ウイスキーはどんどん蒸発していきます。製品として出荷される時には、樽の中身はかなり減ってしまっているのです。こうして蒸発していくのを「天使の取り分(エンジェル・シェア)」というのだそうです。12年もの、20年もののウイスキーがなぜ高価なのかも、こうした事情を知ると納得できますね。

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ところで、ウイスキーは何年もの時間をかけてようやく製品になりますよね。
創業して数年の間は、いったい何をしていたのでしょうか?

実は、会社と従業員の生活を支えるため、ジュースやジャムを作って売っていたのです(余市は果物が豊富に取れる土地でもあります)。なので、創業時の会社名は「大日本果実(=ニッカ)」というわけです。
当時は冷蔵運搬の技術が発達していなかったため、こうした製品の流通にも苦労があったそうです。

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博物館では、創業者・竹鶴政孝氏とリタ夫人の軌跡についても詳しく紹介。
日本でのウイスキーづくりに情熱をかけた竹鶴氏のノートの実物。びっしりと書かれたメモから、その情熱をうかがい知ることができます。

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博物館では、ドラマで描かれる二人の信頼関係と愛情の軌跡についても詳しく展示しています。

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リタ夫人の愛用したもののほか、自身の描いた絵画など、貴重な資料も。ドラマのファンの方にはたまらない内容なのではないでしょうか。

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最後は、お待ちかねの試飲コーナー。
最高級のブレンデッドウイスキー「鶴17年」や、ピートの香り豊かな「シングルモルト余市10年」などが無料で試飲できます。窓から雪景色を見ながら味わうのもなかなかいい気分ですね。

また、有料ですが、単一の樽(カスク)から取り出した「シングルカスク」を試飲したり、購入することもできます。一つ一つの樽の個性を体感することのできる工場限定商品で、おみやげにも最適です。

このように、見どころが盛だくさんの余市醸造所。ウイスキー好きの方は豊富なうんちくを仕入れることができますし、ドラマのファンの方は、より深く竹鶴夫妻の軌跡に感情移入することができるはずです。

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詳しくは、ニッカウヰスキーWebサイトの見学ガイドのほか、スマートフォン専用のガイドコンテンツもありますので、ぜひチェックしていただければと思います。


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
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