デジタルカタログ作成時によくある失敗を集めてみました。
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簡単に作成できるデジタルカタログ。
時には思い通りにいかないことも?
デジタルカタログは簡単に作れる、とよく耳にしますし、このジャーナルでも折に触れそうした説明をして参りました。では、本当に誰でもどんな時でも、失敗なくカタログの電子化が可能なのでしょうか?
簡単に作成できるとはいえ、状況によっては多かれ少なかれ思い通りにいかないことがあります。それは会社パンフレットや商品カタログなどの紙媒体を電子化する時も、デジタル用に冊子デザインをする時も、どちらにも言えることでしょう。
その冊子、デジタル化に向いていますか?
既存の紙媒体を電子化する場合、考えたいのはデジタル向きの冊子かどうかということです。テキストのフォントサイズがあまりにも小さかったり、文字が敷き詰められている体裁のブックは、スマートフォンなどの画面が小さいデバイスで見た場合、非常に閲覧しにくくなります。画像で見せるページやレイアウトが整っているページがメインであれば、さほど影響は大きくありませんが、細かい文字ばかりで終始してしまうデザインの場合は、デジタルカタログには向いてないかもしれません。そういった冊子を電子化してみても、文字が潰れてしまい可読性が下がってしまうことでしょう。
このように見た目で向き不向きを推量できることもあれば、一見しただけでは判断がつきにくい場合もあります。紙媒体をデジタルに変換することは大変有意義ですが、どうしても適さない内容もあります。もしかしたらパソコンでは読みやすくても、スマートフォンやタブレットになると見にくいかもしれません。
読みやすさ、見やすさはデジタルカタログにとって大変重要なポイントです。公開してから「しまった!」ということのないように、あらゆるデバイスでしっかりとチェックをしておくことが大切です。
スマホでも見やすく微調整。
文字・写真・余白のサイズがポイント。
こちらの記事でもお話しましたが、デジタル用にデザインを制作する際にはボタンの押しやすさや文字の見やすさ、スマートフォンで閲覧した時の快適さなど、紙媒体にはないデジタルならではのレイアウトデザインを意識する必要があります。
デジタルカタログとして見せることを想定して作成しても、いざ電子化してみると文字サイズや写真の大きさが予想とは異なっていたり、余白がほとんどなく窮屈な印象になってしまったりと、思ったような体裁にならない場合があります。
そうならないためには、大まかなフォントサイズや画像の大きさなどをアタリで設定し、試しにデジタルカタログにしてみましょう。見た目を少しずつ調整しながら、レイアウトを決めていくことで、イメージ通りに仕上がっていきます。
また、既にデジタルカタログを掲載している競合他社のデザインを見ることも、デザイン作成の役に立ちます。どのように画像を配置しているのか、テキストはどれくらいのサイズか、リンクボタンは押しやすいか、いいところも悪いところも客観的に見ることができるので、自サイトのカタログデザインにフィードバックしやすくなるかと思います。
最後にがっかりしないための注意点
さてそれでは実際に、カタログを電子化する時の注意点はどんな部分にあるでしょうか?
ここではデータを制作会社に入稿するタイプではなく、ツールやソフトを用いて、自身でデジタルカタログを作成するタイプのサービスを元にお話させていただきます。
まずはじめに気をつけたいのが、容量や枚数です。
サービスによってはアップロード上限が決まっていることがあります。お使いのサービスがどれくらいの容量、または枚数に対応しているのか前もって調べておくことが、とても重要です。
せっかくデータを作成したのに、容量オーバーで作成ができないことになり兼ねません。
また上限がない場合や、範囲内の場合でもチェックしなければならないのは、動作についてです。デジタル化できたとしても、実際にページをめくってみると動きが重く、快適に閲覧できないことが稀にあります。通信環境によっては、ほとんど動作しない可能性もあります。綺麗に、たくさんの情報を見せたいという気持ちは当然あるものと思います。しかし、ユーザーがスムーズに見ることができなければ意味がありません。必ず対象とするすべてのデバイスで動作確認を行うことを心がけましょう。
次に、PDFや画像への変更方法です。以前の記事でも触れたように、テキストを読み込めるタイプとそうではないタイプで変換方法は異なります。デジタルカタログにした時に予想外の崩れが起きてしまうことや、そもそもツールにアップロードができないなどといった失敗談は少なくないようです。
機能が多くなればなるほど、使い方が複雑だったりQ&Aの内容が膨大だったりするかもしれません。しかし、最初に使用方法や疑問点などを解決しておくことで、想定の範囲内を広く持つことが可能です。日本国内のサービスではサポート窓口を設けていることがほとんどです。あらかじめ、困ったときにはどこへ連絡すればいいのか抑えておけば、予期せぬエラーにも落ち着いて対応できるのではないでしょうか。
この記事のまとめ
- ・紙媒体を電子化する時、その冊子がデジタルデバイスでの閲覧に向いているかどうかを考える
- ・スマホやタブレットでの可読性を確認する
- ・デジタル用にデザインする時は、何度かお試しで電子化しながらレイアウトを組んだほうが失敗が少ない
- ・利用サービスにおいて容量の上限や適したデータ形式がある
- ・サポート窓口を調べておくことで、予期せぬエラーにも柔軟な対応が可能に
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