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ブランドのカタログをデジタルカタログでも発信した方が良い理由とは?

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Webサイトでブランドコンセプトや商品・サービスなどの情報をきちんと掲載しているので、カタログは載せなくても大丈夫かというと、そうでもありません。もし印刷版カタログがあるなら、そちらもデジタルカタログの形で発信した方が、ブランド認知の点でより効果が高まります。今回はその理由やメリットについてご紹介したいと思います。

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ファッションやインテリアなどのカタログや、学校の入学案内などは、内容もデザインも気合の入った印刷物として制作されるケースが多いのですが、それはやはり、ブランドコミュニケーションの主力ツールとしての役割を担っているからですね。

■カタログはめくっていくことで「世界観」が展開

改めて、実際にカタログをめくって、体験してみましょう。
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こちらは、ニューヨーク発のファッションブランド「SATURDAYS SURF NYC」のカタログ。

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最初の1ページをめくると、NYの街にモデルがたたずむ、遠景の写真が。
このように、ファッションカタログで最初から商品をどんどん紹介していくパターンはまれで、ほとんどの場合、まず最初にブランドの「世界観」を表現して、読者を引き込みます。

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そうして、ページをめくるごとに少しずつ商品に焦点を移していく流れになっていますね。

もう一冊、めくって見てみましょう。
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おなじみ、インテリアブランドのIKEAです。
Webサイトであれば、「スツール」「ダイニングテーブル」といったカテゴリやキーワードで商品情報を探していく流れですが、印刷版カタログはちょっと楽しい体験ができます。

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さまざまな雰囲気のコーディネート例が次々に登場。商品情報はそのなかでさりげなく紹介されています。
カタログをパラパラとめくりながら、「ああ、こんな雰囲気の部屋にしてみたいなぁ…」と想像を膨らませながら読めるのですが、楽しい部屋づくりがカタログ上で擬似体験できる演出ですね。

このように、冊子カタログはページをめくっていくことで、世界観を演出したり、読者に楽しさやあこがれといったさまざまな体験を提供できるのです。
印刷物の編集やデザインに携わる方にとっては当たり前のことと思いますが、デジタルカタログはこうした「気合の入った冊子」を、PCやスマートフォン・タブレットでも体験してもらえる表現手段といえるでしょう。

■デジタルカタログで「冊子をめくる」体験を再現

いくつかの実例を見てみましょう。
(画像にリンクを貼っていますので、実際にアクセスして、最初からめくってみて下さい)
・unico インテリアカタログ
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(出典:http://www.unico-fan.co.jp/catalogue/index.html?s=leftnavi

インテリアブランドunicoのデジタルカタログです。
最初のページから何枚ものアートワークやお部屋のイメージ写真が展開していきます。製品に込められたコンセプトをが伝わり、商品により親しみを感じさせる効果がありますね。

・マルイ 通販カタログ「サマンサタバサ」
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(出典:https://voi.0101.co.jp/voi/catalogorder/2015spring/index.jsp

マルイの通販サイトで公開されている電子カタログ。
アイテムを身につけて街を行くモデルを見せてから、商品情報のページに展開しています。「自分がアイテムを身につけたら…」と、想像をふくらませるのに効果的ですね。
デザインも写真もキラキラした女性のイメージを表現していて、めくっていく楽しさも感じられます。

・桜美林大学 入学案内
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(出典:http://www.tama-ebooks.jp/

「TAMA ebooks」に掲載されている、桜美林大学の入学案内。
最初のページに建学の理念が語られ、キャンパスの雰囲気、人・活動へと展開していくのは入学案内で定番の見せ方です。
受験生はもちろん、その家族からも信頼されるような風格や、しっかりした情報の見せ方が求められる印刷物。遠方の人にも、デジタルカタログの形で入学案内を見てもらえるメリットは大きいといえるでしょう。

・富士フイルム「X-T1」カメラカタログ
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(出典:http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/fujifilm_x_t1/pdf/index/x_t1_catalogue_01.pdf

このカタログはPDFファイル形式で公開されているものですが、最初にカメラのたたずまいを印象的に見せて、次にこのカメラを使って撮影した世界各地の写真を見せて、あたかも読者が撮影フィールドにいるかのような高揚感を演出しています。
「この、高画質でかっこいいカメラを持って、海外に撮影に行けたら…」とあこがれを抱かせるには十分でしょう。

実際に内容を体験してみて、どんな感覚でしたでしょうか?
Webサイトでカタログを公開すれば、そこに込められたブランドコンセプトを体験してくれるユーザーが増える、という効果が期待できるわけです。

■デジタルカタログで、PDFよりも軽く・早く閲覧できる

ところが、先ほどのカメラのカタログのように、PDFを公開すればとりあえずは見てもらえるのですが、見開きのページがタテに続いて表示される場合は、「ページをめくる」体験や意図が伝わりにくくなります。
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このように、印刷向けデータをPDF化しただけでは、裏表紙のページが左側に来てしまうケースもあります。
また、PDFのデータ容量によっては、ページの読み込みに時間がかかったり、動作が重くなったりしてしまう点も不利になります。

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デジタルカタログはそんなPDFの弱点をカバーして、ページめくりや拡大・縮小操作などを快適にできるようにし、冊子をめくる体験をディスプレイ上で再現できます。

ユーザーがカタログの読み込みや操作に不快感や違和感を覚えずに閲覧できれば、印刷版のカタログをめくってもらうのに近い体験が提供できるはずです。

これが、ブランドのカタログをデジタルカタログでも公開するのをおすすめする、もう一つの理由です。

冊子のページをめくる行為は、Webで必要な情報をピンポイントで探しに行く行為と違って、制作者が意図した流れのなかで、より充実した情報が入ってくるものです。せっかく制作したカタログを印刷物だけにとどめず、デジタルでも体験できるようにしてみませんか?


デジカタジャーナルはWebマーケティングの株式会社ルーラーが運営しています

佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。トマトが好物。IT、Web、デザイン、アート、映像などクリエイティブ関連の記事や企業のコンテンツなど、文字を書く仕事を中心に、色々やらせていただいております。

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