
デジタルカタログの作り方|パンフレットをWord・PowerPoint・IllustratorからPDFにして公開する手順
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結論:デジタルカタログ(電子パンフレット)は、①目的と構成を決める ②原稿をつくる ③PDFに書き出す ④デジタルカタログにする ⑤公開して届ける、の5ステップで作れます。特別なソフトは要りません。WordやPowerPoint、Canvaで作った原稿でも、PDFに書き出せばそのままデジタルカタログにできます。つまずきやすいのは③のPDF書き出しで、トンボ(裁ち落とし線)とパスワードを外し、文字をテキストのまま残すのがポイントです。
紙のカタログやパンフレットをWebで見られるようにしたい、印刷せずに配りたい、という相談は年々増えています。この記事では、デジタルカタログを作る手順を、原稿づくりから公開まで順に説明します。手元にあるのがIllustratorの印刷データでも、WordやPowerPointで作った資料でも、同じ流れで進められます。
なお、この記事は2014年に公開した「デジタルカタログデータの作り方って?」を、現在のソフトと手順に合わせて書き直したものです。
デジタルカタログ・パンフレットの作り方(5つのステップ)
| ステップ | やること | 目安 |
|---|---|---|
| ① 目的と構成を決める | 誰に何を伝えるか、何ページで何を載せるかを決める | 半日〜 |
| ② 原稿をつくる | 既存の印刷データを使うか、Word・PowerPoint・Canvaなどで新しく作る | 既存データなら不要 |
| ③ PDFに書き出す | トンボとパスワードを外し、文字をテキストのまま残してPDFにする | 数分 |
| ④ デジタルカタログにする | 作成サービスにPDFをアップロードし、ページの並びを確認する | 数分 |
| ⑤ 公開して届ける | URLやQRコードを、Webサイト・メール・名刺・チラシに載せる | すぐ |
すでに印刷用のデータやPDFがある場合は、③から始められます。
ステップ1:目的と構成を決める
最初に「誰が、どこで、何のために見るか」を決めます。営業担当が商談でタブレットに表示するのか、お客様がスマートフォンで商品を探すのか、展示会で配るQRコードから開くのかで、ページ数や文字の大きさが変わります。スマートフォンで読まれることが多いなら、1ページに情報を詰め込みすぎないことが大切です。
カタログ・パンフレットの構成は、次の形が基本です。
| ページ | 載せるもの |
|---|---|
| 表紙 | カタログ名・会社名・発行年。何のカタログかが一目で分かるように |
| 目次 | 8ページを超えるなら入れる。デジタルカタログでは目次から各ページへリンクできる |
| 導入 | ブランドや商品群の特長、選び方 |
| 商品ページ | 写真・特長・型番・価格。1ページの型を決めて揃えると作りやすく、読みやすい |
| 仕様・価格表 | 比較しやすい一覧。更新が多い部分なので、まとめておくと差し替えが楽 |
| 裏表紙 | 問い合わせ先・会社概要・WebサイトのURL |
紙のパンフレットは4・8・12ページのように4の倍数で作るのが一般的ですが、デジタルカタログにはその制約がありません。必要なページ数で作れます。
ステップ2:原稿をつくる
原稿の作り方は、手元にあるデータによって2つに分かれます。
印刷用のデータがある場合
パンフレットやカタログを印刷会社に発注したことがあれば、そのデータ(IllustratorやInDesignのファイル、または入稿用のPDF)が使えます。社内に見当たらなければ、印刷会社やデザイン会社に「Web用のPDFが欲しい」と伝えて取り寄せましょう。入稿用のPDFにはトンボや塗り足しが付いていることが多いので、ステップ3の確認をしてから使います。
新しく作る場合(Word・PowerPoint・Canva)
デザイン用のソフトがなくても、普段使っているソフトで十分に作れます。
- Word(ワード):文章が多いカタログや、価格表・仕様書のような資料に向いています。「レイアウト」タブでページサイズ(A4など)と余白を決めてから作り始めると、あとで崩れません。写真は「文字列の折り返し」を「四角形」や「前面」にすると、思った位置に置けます
- PowerPoint:写真が多い商品カタログに向いています。「デザイン」タブの「スライドのサイズ」でA4縦などに変えてから作ります。1スライドがそのまま1ページになります
- Canva:テンプレートから見栄えのよいパンフレットを作れます。「カタログ」「パンフレット」で検索すると多くのテンプレートが出てきます
- Googleドキュメント・スライド:複数人で同時に編集したいときに便利です
どのソフトでも、文字は画像にせず、文字として入力しておきましょう。デジタルカタログにしたあと、検索やコピーができ、検索エンジンやAIにも内容が伝わります。
ステップ3:PDFに書き出す
デジタルカタログの多くはPDFから作ります。主なソフトの書き出し方は次のとおりです(バージョンによってメニューの名前が少し違うことがあります)。
| ソフト | 書き出し方 |
|---|---|
| Word | 「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPS ドキュメントの作成」(Macは「ファイル」→「名前を付けて保存」→ ファイル形式「PDF」) |
| PowerPoint | Wordと同じ。「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPS ドキュメントの作成」 |
| Canva | 「共有」→「ダウンロード」→ ファイルの種類「PDF(標準)」。印刷用の「PDF(印刷)」を選ぶ場合は、トンボと塗り足しのチェックを外す |
| Illustrator | 「ファイル」→「別名で保存」→ ファイル形式「Adobe PDF」。複数のアートボードは、それぞれが1ページになる |
| InDesign | 「ファイル」→「書き出し」→「Adobe PDF(印刷)」。「トンボと裁ち落とし」の項目で、トンボと裁ち落としを外す |
| Googleドキュメント・スライド | 「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF ドキュメント」 |
書き出したら、次の4点を確認してください。
- トンボ・塗り足しがない:印刷用の設定のままだと、ページの周りに線や余白が残り、画面で見たときに目立ちます
- パスワードがかかっていない:閲覧や編集を制限したPDFは、デジタルカタログにできないことがあります。制限を外して書き出し直してください
- 文字がテキストのまま:PDFを開いて、文字を選択・コピーできるか確かめます。IllustratorやInDesignで文字を「アウトライン化」していると、見た目は同じでも文字の情報が残りません
- ファイルが重すぎない:写真が多いと数百MBになることがあります。重いときはPDFを軽くする3つの方法を参考に、画質を保ったまま軽くできます
表紙だけ1ページで、中は2ページずつ並んだ見開きのPDFでもかまいません。作成サービスの多くは、単ページ・見開き・その混在のどれでも扱えます。
ステップ4:デジタルカタログにする
PDFができたら、デジタルカタログの作成サービスにアップロードします。ページをめくって読める形に変換され、スマートフォンでも拡大しやすい表示になります。どのサービスを選ぶか迷っている場合は、電子カタログ・デジタルブックを無料で作成|無料ソフト・プランの選び方で、無料で使えるサービスと選び方をまとめています。
ebook5の場合は、次の流れです。
- 管理画面の新規作成で「PDF」を選び、ファイルを選ぶ(ドラッグ&ドロップでも可)
- 「表紙で合っていますか?」の画面で、表紙とページの並びを確認する。単ページか見開きかはPDFから自動で判定されます
- 画質と、文字を検索できるようにするか(テキスト抽出)を選ぶ。既定ではPDFの中の文字をそのまま使います
- 作成ボタンを押す。1分ほどでブックになります(ページ数や容量によって変わります)
PDFではなく写真やスキャン画像(JPG・PNG・GIF)からも作れます。画像はファイル名の順にページになるので、「01.jpg」「02.jpg」のように番号を付けておくと並び順で迷いません。
文字をアウトライン化したPDFや、スキャンした画像には文字の情報がありません。その場合はAI-OCR(画像から文字を読み取る機能)でテキスト化できます。ebook5ではビジネス5以上のプランと、ビジネス10の無料トライアルで使えます。
ステップ5:公開して届ける
ブックを公開すると、閲覧用のURLとQRコードが発行されます。届け方の例は次のとおりです。
- Webサイトの商品ページや資料ダウンロードのページにリンクを置く
- メールやチャットでURLを送る。PDFを添付するより軽く、相手は開くだけで読めます
- 名刺・チラシ・展示会のパネルにQRコードを載せる
- 営業担当がタブレットで開いて商談に使う
内容を改訂したときは、同じURLのまま差し替えられるサービスを選ぶと、配ったURLやQRコードを作り直さずに済みます。
よくある質問
Q. Word(ワード)で作ったカタログもデジタルカタログにできますか?
できます。WordからPDFに書き出せば、そのPDFからデジタルカタログを作れます。書き出す前に、ページサイズと余白を決めておくと、レイアウトが崩れにくくなります。
Q. 紙のカタログしか手元にありません。
印刷会社やデザイン会社にデータが残っていないか、まず問い合わせてみてください。データがなければ、スキャナーでページごとに画像にして作れます。その場合は文字の情報がないため、検索できるようにするにはOCRでテキスト化します。
Q. 見開きのPDFでも大丈夫ですか?
大丈夫です。表紙だけ単ページで、中が見開きのPDFも扱えます。ebook5では、アップロードしたPDFの形を自動で判定し、表紙とページの並びを確認してから作成します。
Q. 無料で作れますか?
無料プランや無料トライアルのあるサービスで作れます。ebook5の無料トライアルでは、50MBまでのPDFで1冊作成・公開できます(ブックの保存期間は10日間)。サービスごとの無料でできる範囲はこちらの記事で比べています。
手元のPDFで試したい方は、無料トライアルから1冊作ってみてください。
この記事の情報は2026年10月時点のものです。
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