
電子カタログは無料で作れる?無料プランの制限と選び方
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「電子カタログを作りたいが、まずは費用をかけずに試したい」——そう考えて検索された方が多いと思います。
結論から言うと、電子カタログは無料でも作れます。ただし、無料枠には共通してつまずきやすい制限があり、業務で継続的に公開する用途では途中で行き詰まることが多いのも事実です。
この記事では、無料で作る方法を3タイプに整理し、それぞれ何ができて何ができないのかを具体的な数字とともにお伝えします。そのうえで、無料で足りるケースと、有料に切り替えるべき判断ラインを示します。
もくじ
- 電子カタログを無料で作る3つの方法
- 無料プランでつまずきやすい5つの制限
- issuuの無料プランでできること
- ebook5の無料トライアルでできること
- 無料で足りるケース・足りないケース
- 有料に切り替える判断ライン
- 無料で使うときの注意点
- よくある質問
- まとめ
電子カタログを無料で作る3つの方法
ひとくちに「無料」といっても、性質の異なる3つの選択肢があります。ここを混同したまま選ぶと、あとで想定と違う結果になります。
| 方法 | 性質 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 1. 無料プラン | 期間の制限なく無料で使い続けられる。ただし公開数・ページ数・機能に上限がある | 個人の作品公開、小規模な資料の常時公開 |
| 2. 無料トライアル | 有料版の機能を一定期間または一定条件で試せる。継続公開は前提としていない | 導入前の表示確認、社内での稟議材料づくり |
| 3. PDFを直接置く | 自社サイトにPDFをアップロードするだけ。サービス費用はゼロ | 閲覧できれば十分で、解析も更新も不要な資料 |
3番目の選択肢を先に検討する
意外に思われるかもしれませんが、「PDFをそのままサイトに置く」で足りるなら、それが最も安上がりです。サービスへの登録も不要で、費用もかかりません。
この方法で困るのは、次のような場合です。
- ファイルが重く、開くまでに時間がかかる
- スマートフォンで見たときに読みにくい
- どのページが読まれたか分からない
- 内容を更新するたびに差し替え作業が発生する
これらが問題にならないなら、無理に電子カタログ化する必要はありません。PDFが重いことだけが課題なら、PDFが重い、開かないを解決!サクッとファイルを軽くする3つの方法で解決できる場合もあります。
無料プランでつまずきやすい5つの制限
サービスによって細部は違いますが、無料枠には共通した制限のパターンがあります。申し込む前にこの5つを確認しておくと、あとで作り直す羽目になりません。
1. ページ数の上限
最も見落とされやすい制限です。冊数の上限には注意が向きやすい一方、1冊あたりのページ数上限は料金表の細かい欄に書かれていることが多く、アップロードして初めて気づきます。
商品カタログや会社案内は数十ページになることが珍しくありません。10ページや20ページの上限では、そもそも載せきれないという事態が起こります。
2. サービス側のロゴ・広告の表示
無料プランでは、提供元のロゴが誌面や画面に表示されるのが一般的です。サービスによっては広告が入るものもあります。
社内資料であれば問題になりませんが、顧客に見せる販促物では、他社のロゴが入ることが許容できるかを確認しておく必要があります。
3. 公開できる冊数の上限
1冊のみ、あるいは5冊まで、といった上限です。最初は1冊で足りても、次号や別部署の資料を追加したくなった時点で頭打ちになります。
4. 独自ドメインで公開できない
無料プランでは、公開URLがサービス提供元のドメインになるのが通例です。自社サイトの一部として見せたい、URLに自社名を入れたい、といった要件がある場合は有料プランが前提になります。
5. アクセス解析の制限
解析がまったく使えない、あるいは累計の閲覧数しか見られない、データの保存期間が短い、といった制限がかかります。
電子カタログを導入する目的が「読まれ方を把握したい」である場合、ここが制限されていると導入した意味が薄れます。目的と制限が正面から衝突する箇所なので、優先的に確認してください。
issuuの無料プランでできること
海外発の老舗サービスで、日本国内でも利用されています。PDFをアップロードするだけでフリップブック形式に変換でき、Webサイトへの埋め込みにも対応しています。
無料のBasicプランの条件は、2025年5月29日に大きく変更されました。現在の制限は公式ヘルプセンターに記載されており、公開できるドキュメントは5件まで、1件あたり最大10ページ、ファイルサイズは50MBまでです。
メリット
- PDFをアップロードするだけで作成でき、操作が簡単
- Webサイトへの埋め込みに対応
- クレジットカードの登録なしで始められる
- 期間の制限なく使い続けられる
デメリット
- 1冊あたり10ページまで——カタログや会社案内には厳しい上限
- 公開できるのは5件まで
- 誌面にissuuのブランド表示が入り、無料では外せない
- 解析は閲覧数程度にとどまる
- 管理画面は英語
10ページの上限が、業務用途で使う際の実質的な分かれ目になります。ページ数の少ないチラシやリーフレットであれば十分に機能しますが、数十ページのカタログを無料で公開する用途には向きません。
なお、以前この記事で紹介していた「mix paper」は、その後サービスを終了しています。
ebook5の無料トライアルでできること
わたしたちが運営しているサービスなので、良い点も制限も正確にお伝えします。
ebook5の無料プランは、前述の分類でいう「無料トライアル」型です。有料版と同じ画面で作成から公開までを体験できますが、継続的な公開を前提とした設計ではありません。
無料で使える主な機能
- 画像・PDFをアップロードするだけで作成できる
- 単ページ・見開きどちらのPDFにも対応
- テキスト全文検索
- テキスト表示モード(縦スクロール)
- アクセス解析(保存期間10日間)/GA4連携
- 常時SSL、公開期間設定、管理画面の2段階認証
- HTML出力・Markdown出力(生成AIに読まれるための機能。有料プランと同じく無料でも利用可)
無料では使えない・制限がある機能
- ブックの保存期間は10日間——継続的な公開には使えません
- 同時に作成できるブックは1冊、アップロード容量は50MBまで
- 誌面にebook5のロゴが表示されます
- リンクの設置は1ページにつき1箇所まで
- PDFダウンロード、ブック認証(Basic認証)、動画・地図の埋め込みは対象外
- 自社サーバー・自社ドメインでの公開は対象外
- AI-OCRによるテキスト生成、ヒートマップ解析は上位プラン向け
正直に言うと
「無料のまま継続公開したい」という目的であれば、ebook5の無料プランは適していません。10日でブックが閲覧できなくなるためです。この点は、期間制限なしの無料プランを提供している他社のほうが目的に合います。
ebook5の無料プランは、手元のPDFが実際にどう表示されるかを確かめるためのものと考えてください。表示速度、スマートフォンでの見え方、テキストがきちんと抽出されているか——こうした点は、資料を読んでも分からず、自分のデータで試すしかありません。
継続公開が目的で、かつコストを抑えたい場合は、1冊・スポット利用向けのパーソナル1(月額880円・税込)が現実的な選択肢になります。初期費用と最低契約期間はありません。
無料プランでもAI向けの出力が使える理由
上の一覧に「HTML出力・Markdown出力」を挙げました。これは、生成AIやクローラーが誌面のテキストを読み取れる形で提供する機能です。
近年、ユーザーがChatGPTなどに質問した際、AIが公開されているWebページを読んで回答するようになりました。自社の製品情報が電子カタログにしか載っていない場合、そのカタログをAIが読めるかどうかが、回答に登場できるかどうかを左右します。
多くの電子カタログはJavaScriptで誌面を組み立てて表示するため、サーバーが返すHTMLに本文が含まれていないことがあります。この場合、人間の目には見えていてもAIからは読み取られません。
確認方法は簡単です。ブラウザで電子カタログを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選び、誌面の文章の一部を検索してみてください。見つからなければ、HTMLに本文がない可能性があります。無料プランで作ったブックでも試せますので、比較の材料になります。
この観点で主要サービスを実測した調査も公開しています。その電子カタログ、AIは読めますか?──電子ブック主要4サービスのAI可読性を実測調査
無料で足りるケース・足りないケース
| 無料で足りる | 無料では足りない |
|---|---|
| ページ数が少ない(10ページ前後まで) | 数十ページのカタログ・会社案内 |
| 公開するのは1〜数冊 | 部署ごと・号ごとに複数冊を運用する |
| 他社ロゴの表示が気にならない | 顧客向けの販促物として使う |
| 閲覧できれば十分で、解析は不要 | 読まれ方を把握して次に活かしたい |
| 公開URLがどのドメインでも構わない | 自社ドメインで公開する必要がある |
| 誰でも見てよい内容 | 閲覧制限をかけたい社外秘の資料 |
右側の列にひとつでも当てはまるなら、無料枠で始めても遠からず有料への切り替えが必要になります。作り直しの手間を考えると、最初から有料プランで設計したほうが結果的に早い場合が多いです。
有料に切り替える判断ライン
無料で始めること自体は良い選択です。ただ、次のいずれかに当てはまった時点が、切り替えを検討するタイミングです。
- 公開したカタログを顧客に見せ始めたとき/他社ロゴが入った状態で商談に使うのは、自社の見え方に影響します
- 2冊目を作りたくなったとき/冊数上限は最も早く到達する制限です
- 「どのページが読まれたか」を聞かれたとき/上司やクライアントからこの質問が出た時点で、無料枠の解析では答えられません
- 内容を更新する必要が出たとき/更新のたびに作り直す運用は、月額数百円の節約に見合いません
逆に言えば、これらに当てはまらないうちは無料で問題ありません。費用を払うべきかどうかは、機能の一覧ではなく、実際に困ったことが起きたかどうかで判断してください。
無料で使うときの注意点
データが消える条件を確認しておく
無料プランには、保存期間の制限や、プラン変更時にコンテンツが非公開になる規定が設けられている場合があります。公開URLを配布したあとで閲覧できなくなると、信用に関わります。元データは必ず手元に保管し、どの条件でデータが消えるかを事前に確認してください。
商用利用の可否を確認する
サービスによっては、無料プランの商用利用に制限を設けている場合があります。企業として販促に使うのであれば、利用規約の該当箇所を確認しておくのが安全です。
公開範囲を確認する
無料プランでは、作成したブックがサービス内の一覧ページに自動的に掲載される仕組みのものがあります。社外に出したくない資料を扱う場合、この挙動は致命的です。限定公開が可能かどうかを必ず確認してください。
元データの著作権を確認する
カタログに使用している写真やイラストについて、Web公開の許諾を得ているかを確認してください。印刷物としての利用のみ許諾されている素材を、そのままWeb公開すると契約違反になる場合があります。無料か有料かに関係なく必要な確認です。
よくある質問
電子カタログは本当に無料で作れますか?
作れます。ただし公開できる冊数、1冊あたりのページ数、ファイルサイズ、解析機能などに制限があります。とくに1冊あたりのページ数の上限は見落とされやすく、数十ページのカタログでは足りないことがあります。
無料と有料でいちばん大きな違いは何ですか?
継続して公開できるかどうか、そして提供元のロゴを外せるかどうかの2点です。機能面ではアクセス解析の深さ、独自ドメインでの公開可否、閲覧制限の有無が主な差になります。
無料で作ったカタログを商用利用してもよいですか?
サービスによります。無料プランの商用利用を制限している場合があるため、利用規約を確認してください。企業の販促物として使う場合はとくに注意が必要です。
無料プランから有料プランに移行するとき、作ったデータは引き継げますか?
同じサービス内であれば引き継げることが多いですが、保証されているわけではありません。別のサービスへ移る場合は基本的に作り直しになります。元のPDFは必ず手元に残しておいてください。
ページ数の多いカタログを無料で公開する方法はありますか?
無料プランの多くは1冊あたりのページ数に上限を設けているため、数十ページの資料をそのまま公開するのは難しいのが実情です。分割して複数冊にする方法もありますが、読者にとっては使いにくくなります。ページ数が多い場合は、有料プランを前提に検討することをおすすめします。
無料で作った電子カタログは検索エンジンや生成AIに読まれますか?
サービスの実装によります。ブラウザで「ページのソースを表示」を開き、誌面のテキストがHTMLに含まれているかを検索すれば確認できます。含まれていない場合、AIやクローラーからは本文が見えていない可能性があります。
まとめ
電子カタログは無料でも作れます。ただし「無料」の中身はサービスごとに異なり、期間の制限なく使える無料プランと、導入前に試すための無料トライアルは、目的がまったく違います。
- 1冊あたりのページ数の上限
- 提供元のロゴ・広告の表示
- 公開できる冊数
- 独自ドメインで公開できるか
- アクセス解析の範囲と保存期間
そのうえで、まず自分のPDFで試してみることをおすすめします。表示速度、スマートフォンでの見え方、テキストがきちんと抽出されているか。これらは料金表を眺めても分からず、実際にアップロードして初めて判断できます。
ebook5では、お手元のPDFをアップロードするだけで作成から公開までを無料でお試しいただけます。登録に必要なのはメールアドレスのみで、クレジットカードの登録は不要です。
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