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【連載】デジタルカタログサービス調べてみました。Vol.02

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連載第二回目となります、デジタルカタログサービスをご紹介する特集。前回から すっかり時間が空いてしまいました。申し訳ございません。
この度お取り上げ致しますのは、コロニーインタラクティブ株式会社様提供のWebカタログサービス、graphplug(グラフプラグ)です。

graphplug
http://graphplug.com/

graphplugはブラウザのみで閲覧できる、WebカタログのASPサービスです。サイトを拝見する限り、「電子カタログ」ではなく「Webカタログ」と表記されています。専用アプリやプラグイン等の導入は一切必要がなく、お手持ちのPCやスマホ、タブレットから簡単に閲覧できる仕組みとなっています。これはまさに、「Webカタログ」という呼び名が相応しいかもしれませんね。

では今回も、その特長や性能について詳しく見て行きたいと思います!

第一回目はコチラから→デジタルカタログサービス調べてみました。Vol.01

1. 特長

【作成も閲覧もブラウザで、使えるデータの種類も豊富!】

先述の通り、graphplugはHTML5対応のブラウザさえあれば閲覧ができるサービスです。しかも、作成もオンラインの管理画面から簡単にデータをアップロードできるという手軽さ。

管理画面はボタンや文字サイズが大きめで、アップロードする際に設定を選ぶことができるので、難しい操作なくカタログを作成することが可能となっています。

実際の管理画面がコチラ。
graphplug001
(出典:http://graphplug.com/rendering/

アップロードデータは、PDFはもちろん、画像(JPG、PNG、TIFF、RAW)やZIPファイル(JPG、PNG、TIFFのデータが入ったフォルダを圧縮したもの)にも対応しています。

管理画面からはカタログの名称となる「コンテンツ名」や「著者名」の入力、ページ送りや背景色といった基本設定から、最大ズーム時の解像度やExif回転情報を使用可否など、高度な設定まで一画面でできるようになっています。ページ送りについては、左右だけでなく下方向やフェードといった効果も選べます。下へのスクロールを選ぶことで、スマートフォンでの閲覧に、非常に適したカタログができるのではないでしょうか。

【驚きの画質、印刷品質のクオリティをWebブラウザで】

Web上で高画質を実現しようとすると、環境によってはダウンロード速度などの影響によって、表示するために非常に長い時間を待たなければならないことがあります。特にデジタルカタログではページ数の多さや画像の重さなどの要因によって、閲覧に多大なストレスがかかってしまうことも考えられます。

graphplugでは、そうした心配はありません。ズームレベルやデバイスの画面に合わせて最適な画像を表示するので、スピーディーに超高精細な画像が表示できるのです。

高解像度写真のサンプルが、公式サイトで公開されています。高品質なカタログデータを、そのままオンラインでも見られるのは、すばらしいメリットといえますね。

graphplug002
(出典:http://catalog.colony-i.com/v/2011.html?id=556&gp=ry1Q6sRivmaPTkp6

【すぐに、無料アップロード。登録不要で試しやすい】

graphplugのスゴイところは、ブックの無料アップロードを登録や申請ナシで試せること。お手元のPDFや画像データを即時にWebカタログにできるのです。しかも、拡大時4,000ピクセルの高解像度画像の登録もお試し可能。一部機能は制限しているとのことですが、比較検討するために必要な機能は、ほぼトライアルできるかと思います。

なぜ登録不要でアップロードが試せるのかというと、デモ用のアカウントをサイト上で開放しているからです。訪れたユーザー誰もが、データをアップロードする際には、このデモ用アカウント内でサービスを体験することになります。

気をつけておきたいのは、データを上げた後に自分で削除ができないこと。一定時間でサーバーから消去されるようですが、前述の通り、すべてのユーザーに向けて開放されたデモアカウントでの作業となります。データが削除されるまでの間は、同じくお試し機能を使っている他のユーザーが、アップしているカタログを閲覧する可能性があるということです。人目に触れても問題のないデータを用意した方が安心ですね。

2. 基本機能

とてもシンプルな、graphplugの機能。その分とても使いやすく、カタログ作成の手間がかかりません。

特別なソフトやアプリケーションのダウンロードは必要ありません。それだけでなく、Webブラウザ上でブックの作成・管理ができるので、インターネット接続環境があればどこにいても作業することができるのです。

データをアップロードした後も、同じくオンライン上でコンテンツ名やリンクの編集が可能です。

本棚もあるため、冊数が増えても一覧で簡単に確認できます。こちらの本棚、カテゴリーを作成してコンテンツのコントロールが可能となっています。特定カテゴリーのみを表示設定が簡単なので、複数のジャンルや店舗などのカタログを扱う方には、非常に便利ではないでしょうか。
容量制限についても、上限が2,000ページ(最大200GB)なので、高解像度のデータで複数コンテンツを作成することができます。作成後にページを追加することは仕様上できないようなので、校了後のデータを用いるとスムーズです。

graphplug003
graphplugの本棚(出典:http://shelf.colony-i.com/rendering/books/shelf/19

また基本的な編集機能の他、graphplugではログ解析にも積極的です。GoogleアナリティクスやSiteCatalystの設定ができるので、通常のWebサイトと遜色ないデータ収集が可能です。専用のアクセス解析ではなく、いつも使い慣れたツールを使えることは作業時間の短縮にも繋がりますよね。

graphplugご利用ガイド
http://view.graphplug.com/v/1001.html?id=471&gp=9banjR96NdCBcHpz

3. 価格について

多様な料金プランを用意している同業他社に比べて、graphplugは価格設定もとてもシンプル。
Webサイトで確認できたのはスタンダードの一種類のみで、初期費用が105,000円・月額費用が38,000円となっています。

これだけでは、少し初期費用が高いかな、と感じる方が多いかもしれません。しかし、初期費用に含まれる内容は、ビューアや本棚のデザイン変更やカスタマイズも含まれているようです。大幅に見た目やレイアウトを変えたい、などといった大掛かりな要望の場合は別途費用が発生することもあるそうですが、カラー設定などのちょっとした変更をお望みの場合、初期費用内で対応してくれるサービスはとても嬉しいですね。

そのほかにもサブドメインの設定やロゴ・ファビコンの設定も費用内に含まれています。オリジナリティのあるカタログにしたい、と考えている方にはうってつけのサービスかもしれません。前述した容量制限についても、利用枠を追加したいユーザーに対して、別途見積をしているそうです。

料金プラン
http://graphplug.com/plan/

最後に

graphplugの魅力について説明してきましたが、やはりすべての機能を一記事でご紹介するのはなかなか難しいもの。是非、公式サイトを訪れてみてください。

洗練されたビューアのデザインや高解像度の画像をアップロードできる仕組みなどは、ディテールをよく見たい洋服や靴などの商品カタログや、通販雑誌に向いているかもしれませんね。実際に導入事例でも多くのアパレルブランドの名前が掲載されています。

スライドのようなページ遷移で、フォトギャラリーのような効果も期待できるgraphplug。一度、お試ししてみてはいかがでしょうか。

記事の内容は、2015/03/12現在の情報です。


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