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欧州で定番の電子カタログ共有ツール「issuu」の使い方

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欧州を中心に各国のユーザー層をつかんでいるデジタルカタログ制作・共有サービス「issuu」(イシュー)は、フリーペーパーや雑誌などの情報発信に活用され、膨大なコンテンツ量を誇っています。今回は、実際にその使い方を見てみたいと思います。

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(出典:http://issuu.com/

実にさまざまなデジタルカタログ関連サービスが登場している現在ですが、「issuu」は古く2007年から欧州で始まったもの。ブラウザ上での簡単操作でPDFを電子カタログに変換、公開できます。

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(出典:http://issuu.com/

利用プランは、

・無料で使えるが、閲覧時に広告が表示される「Basic」
・閲覧時の広告が非表示、アクセス解析も可能な「Plus」(月額26USドル)
・リーダーを独自にカスタマイズでき、共有・コメント管理、高度なアクセス解析などが可能な「Premium」(月額35USドル)

の3つ。有料プランの場合はそれぞれ14日間の無料トライアルも可能です。
無料プランでも、制作できるコンテンツ数は無制限で、スマートフォンアプリでも閲覧可能と、なかなかの高機能です。ぜひ、無料プランで試しに使ってみたいと思います。

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利用には会員登録が必要です。右上のメニューの「Create Account」から、アカウント情報を入力します。

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会員登録ができたら、さっそくログインして使ってみましょう。

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登録が終わると、さっそくファイルアップロードの案内が。電子カタログにしたいPDFやWordなどのドキュメントファイルを読み込むことができます。

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サンプル素材として、先日、私たちの「ebook5」で作成したサンプル写真集のPDFを使ってみたいと思います。

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PDFをファイル操作で読み込むかドラッグ&ドロップすると、すぐに変換が始まります。

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変換ができたら、署名や著者名などの書誌情報を入力すると完成です。

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ページをめくる動作はきわめて軽快で、操作も分かりやすいです。

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無料版なので、右側に広告が表示されていますね。
誌面右上にある「+」マークをクリックすると、自由に記事を切り抜いて保存できる機能も利用できます(会員登録が必要)。

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完成したカタログは、さまざまま共有機能で活用することができます。

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リンクURLを取得してメールで送る、あるいはFacebookなどのSNSで共有するといった基本的な共有のほか、共有メニューの「Embed」から、埋め込みリンクを取得することも可能です。
埋め込みサイズやカタログの開き方なども細かく設定できます。

試しに、この記事にサンプルを埋め込んでみました。
この埋め込まれた状態のまま、ページをめくって閲覧することができます。Youtubeの動画埋め込み機能と同じような、とても使い勝手のいい共有機能です。さまざまな使い方ができそうですね。

「issuu」は、自分のコンテンツを気軽に公開できるのはもちろんですが、各国の企業や個人が公開しているコンテンツを「閲覧する」という楽しみ方もできます。

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(出典:http://issuu.com/

雑誌、フリーペーパー、パンフレットなど、すさまじいボリュームのコンテンツが出てきます。試しに見てみましょう。

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(出典:http://issuu.com/maxwelltechnologies/docs/auto_brochure

「テクノロジー」分野のコンテンツの一例。美しい写真・イラストとデザイン・レイアウトです。内容に興味がなくても、グラフィックデザインの参考資料としても十分使えそうです。

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(出典:http://issuu.com/instamam/docs/march

こちらは、セレブな子育てママに向けて発信するファッション・ライフスタイル誌、といったところでしょうか。こうして定期発行されているコンテンツを「issuu」にも毎号掲載しているというケースは多いようです。

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(出典:http://issuu.com/inpalma/docs/bahia01

こちらは「旅行」カテゴリの一冊です。
このように、バックナンバーあるいは試し読み用のコンテンツを無料で公開して、雑誌の認知度を高めるという使い方ができそうですね。

使ってみた感想としてはやはり、無料なのに手軽で使いやすく、いろんなところに共有して露出を増やせる、というのが強みですね。
「issuu」は、ユーザー層の厚さ(=コンテンツの豊富さ)と共有機能の使い勝手の良さから、「雑誌のYoutube」とも言われているそうです。ぜひ、サイトを覗いてみて参考にしていただければと思います!


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。トマトが好物。IT、Web、デザイン、アート、映像などクリエイティブ関連の記事や企業のコンテンツなど、文字を書く仕事を中心に、色々やらせていただいております。

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