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Adobe DPSとは?デジタルカタログサービス調べてみました。Vol.03

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様々なデジタルカタログサービスを紹介しております本特集。今回は特別編です。
IllustratorやPhotoshopなどのソフトウェア開発で有名な、アドビシステムズ(Adobe Systems Incorporated)様から現地時間7月29日にAdobe Digital Publishing Solution(DPS)」の提供開始を発表しました。

モバイルに特化したソリューション

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(出典:http://www.adobe.com/jp/products/digital-publishing-solution/features.html

こちらはAdobe Digital Publishing Suiteとして提供されていたソリューション。もとは電子出版のソリューションでしたが、新しくなったDPSは、モバイルに特化したコンテンツ配信やアクセス解析などが強化されているようです。
デジタルカタログ作成ツールという絞られたカテゴリからは少し離れますが、実際に紙媒体をデジタル化できるツールとして非常に優秀ですので、紹介したいと思います。

Adobe Digital Publishing Solution
http://www.adobe.com/jp/products/digital-publishing-solution.html

従来のサービスでは、電子化した雑誌を各号単位で配信することを想定した作りとなっていました。新DPSでは号単位での配信はもちろん、記事個別単位での発信を可能としています。さらに、各記事ページのコーディングが不要になったため、開発者でなくとも自らアプリ開発に携われるようになったといえます。

紙媒体の固定されたレイアウトをデジタルデバイスに合わせてきめ細かい調整が可能。レスポンシブWebデザインに対応したHTMLファイルも作成できます。

ちなみに、閲覧にはアプリのダウンロードが必要。DPSを利用しているユーザーによって、どのデバイスに対応しているかは異なりますが、iOSのみならずAndroidやWindowsでも配信されているコンテンツは多くあります。
各デバイスに合った動作や見え方を実現しているので、ストレスなく非常に快適な閲覧が可能です。雑誌や書籍など、決まったレイアウトで見ることを想定されている媒体をそのままデジタル化しただけでは、決して得られない体験ができるのではないでしょうか。

 

QANTAS Magazine
表紙から縦スクロールや横遷移で目次や記事へ。リンクの設置やポップアップ表示も自在で、ストレスフリーな操作性を実現しています。

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雑誌など販売が目的の媒体でも、アプリ内で課金ができます。立ち読み用のプレビューと購入ボタンを置いておけば、アプリの中だけでブックストアと同様の挙動をしてくれます。これは本当に便利!

 

Gourmet Traveller Wine Digital Edition By Bird and Nest Pty Ltd

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タブレットで持ち歩ける手軽さは雑誌やエンタテインメントコンテンツに限らず、製品マニュアルや会社案内でも活躍してくれます。

ちなみに、DPSの活用事例は下記からご覧いただけます。
http://blogs.adobe.com/digitalpublishing/madewithdps

作成する立場から見たメリット

開発側の視点を、もう少し掘り下げてみましょう。
先述したように、コーディングの必要なくHTMLファイルが作成できることは最大の魅力です。そのうえ、スクロール表示や360°の回転、ハイパーリンクやHTML5アニメーションの挿入も簡単に行えます。頭のなかのアイディアをすぐにカタチにできることは、重要なポイントですね。

もちろん、管理が簡単なことも特筆すべき点です。Adobe Experience Managerというコンテンツ管理システムを利用すれば、新鮮な情報を好みのタイミングや頻度で配信することができます。Adobe製品に限らずWordPressやDrupalなどのCMSとの連携が可能。配信の負担を軽減します。

Adobe Experience Manager
http://www.adobe.com/jp/marketing-cloud/enterprise-content-management.html

データ解析に自信アリ

最後に今回のリニューアルで大幅に強化されたのが解析について。Adobe社のアクセス解析ツール「Adobe Marketing Cloud」との連携により、アプリのパフォーマンスやユーザーエンゲージメントの状況を正確に把握できるようになったとのことです。各ページの表示回数や滞在時間、ユーザーの動線、再帰率なども測定可能。ユーザーの動向はWebサイト同様、大きな指標となります。細やかなデータが蓄積できることは、マーケティングにおいて重大な意味を持つに違いありません。

Adobe Marketing Cloud
https://www.adobe.com/jp/marketing-cloud/web-analytics.html


なお製品価格は個別見積だそう。アプリ数や更新頻度などによって変動するようなので、導入を検討する際は問い合わせが必須です。公式サイトでは30日間の無償体験版が提供されているので、興味を持たれた方は是非トライしてみることをオススメ致します。

デジタルカタログという枠にはとらわれないツールですが、今後紙媒体をデジタル化することを検討する際、候補として非常に有用なソリューションであると思います。特にAdobe社はさまざまなソフトウェアを開発・保有しているので、連携したサービス展開は要注目ですね。日本でも、より導入事例が増えることを期待しています!


デジカタジャーナルはWebマーケティングの株式会社ルーラーが運営しています

伊藤 百世

伊藤 百世Writer

札幌でWebディレクター&ebook5サポートをやっています。コンテンツマーケティング目下勉強中。Webやデジタルカタログをもっとおもしろく、便利に使える方法を模索・紹介していきます。

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