1. smartphone

デジカタジャーナル|ebook5

ニュース・コラム

デジタルカタログを導入した場合、作成のワークフローはどうなるの?

7492
views

デジタルカタログを導入した場合、実際の制作の流れはどうなるのでしょうか。特に、印刷版と同じ内容を電子カタログで発信したい場合、どの程度の工数と人的コストがかかるのかについては気になるところです。今回は、デジタルカタログ作成のワークフローについて考えてみたいと思います。

1. 印刷版と並行して制作する場合、原稿はPDFで用意

デジタルカタログ作成サービスのほとんどが、原稿のPDFファイルをデジタルカタログに変換する機能を備えています。

もちろん、PDFの他に、JPEG画像やWord、PowerpointなどのOfficeソフトなどに対応するソフトやサービスもありますが、雑誌やカタログ、フリーペーパーなどの印刷メディアをデジタルカタログ化する場合は、印刷版の制作に使用したInDesignやIllustratorなどの組版ソフトから一度PDFを書き出し、それをデジタルカタログに変換するのが主流となっています。

workflow002
特に、書籍や雑誌などのレイアウトによく使われるAdobe InDesignからPDFの書き出しを行うケースはかなり多いと思います。

デザインソフトから中間ファイルを介してデジタルカタログへ、という流れは回りくどいように見えますが、印刷版がどんな制作環境であっても、PDFを書き出すことができれば、ほぼ確実にデジタルカタログを制作できるということでもあります。

2. 印刷版の内容が校了後、デジタルカタログの制作へ

そういうわけで、印刷物とデジタルカタログを並行して発行する場合は、まず印刷版を制作し、校了となったらPDFを書き出してデジタルカタログの制作に進める方法が今のところ一般的です。

workflow004_chart

もし、印刷物の納品と同時に発行したい場合は、印刷所へのデータ入稿が済んで、印刷が仕上がってくるまでの間にデジタルカタログを完成させ、双方の発行のタイミングを合わせます。

また、印刷版のレイアウトではなく、スマートフォンやタブレット端末に最適化されたレイアウトでデジタルカタログを見せたい場合は、印刷版とは別にデザインし直してPDFを書き出す必要がありますので、その分デザイナーの作業量が増えることになります。
(もし、デザイン作業後に文字修正が入った場合、印刷版とデジタル版の両方に直しを入れないといけなくなりますので、やはり校了後にデザインし直すのが無難でしょう)

3. デジタルカタログを作りこむ場合

もし、デジタルカタログのタイトルや目次情報などを編集したり、リンクを数カ所追加する程度の内容でしたら、1人の担当者が作業しても数時間以内で完成するでしょう。印刷版との同時発行も容易です。

workflow003
こちらはebook5の管理画面でリンクを設置しているところです。このような編集機能はほとんどの場合、手作業で行うことになります。

例えば、「商品カタログとECサイトを連携させ、カタログの全商品に購入ページへのリンクを入れる」といった大掛かりな作り込みをしたい場合は、作業者を増やしてスピードアップをはかるか、あるいは、商品コードなどの文字列やその位置を自動認識して、リンクを自動で作成するようなシステムを導入するなどの施策が必要になります。
いずれの方法でも、一定のコストがかかることを念頭に置いた方が良いでしょうね。

まとめると、
●印刷版と同時に発行したい場合、校了から印刷仕上がりまでの間がデジタルカタログの作業期間
●デジタル向けにレイアウトし直す場合は、デザインの作業量が大幅に増える
●書誌情報を入力したり、リンクを数個追加する程度なら、作業時間は少なくて済む
●大量のリンクを埋め込む場合、コストをかけて作業体制やシステムを整備する必要あり

といったところになります。

どんなデジタルカタログを作りたいかによって、ワークフローやコストが大きく変わってきますので、導入を検討されている方は購入費用だけでなく、実際の作業の流れも検討すると良いでしょう。


デジカタジャーナルはWebマーケティングの株式会社ルーラーが運営しています

佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。トマトが好物。IT、Web、デザイン、アート、映像などクリエイティブ関連の記事や企業のコンテンツなど、文字を書く仕事を中心に、色々やらせていただいております。

← 記事一覧